【経営考察】個人経営店舗の倒産パターン

以前にtwitterで話題になった「個人経営の施術院/サロン」の倒産パターン。

改めて、補足もつけてまとめてみました。

なお、これは【藤本の私見】ということでお願いします…と念のため。

 

集客ができない

世の中で一番コレを気にしている人が多いみたいで、色々な集客ノウハウが販売されています。

しかし、問題は集客の方法よりも「集客ができない時期をどう乗り切るか?」だと考えています。

 

集客ができないことが原因で陥りやすい倒産パターンは大きく2つ。

集客できない→バイトで経営コストを賄う→バイトが忙しく予約取りこぼす→バイトがやめられない→気力体力の限界を超えて廃業。

●集客できない→ホット◯ッパーやキャンペーンのフル活用→割引しないと集客できない→原価割れの価格で固定→利益が出ず店舗維持ができなくなり廃業。

 

特に開業初期は「価格を下げて=敷居を下げて来院しやすい環境を作ろう」と考えがちですが、これは危ない考え方です。

ぶっちゃけ、低価格が来院理由の一番の動機になる人は、値段が定価に戻った途端に来院しなくなるし、他に施術料が安いところを見つけたらそっちに流れます。

大手チェーンのように資本が潤沢にあるなら話は別ですが、体力=資金が十分に無いのにバイトや割引頼りの経営をすると高確率で潰れます。

 

需要と供給が噛み合わない

これはマーケティングの失敗例です。

専門学校時代の先輩を引き合いに「てい鍼主義の挫折」などと揶揄していますが、施術者側のこだわりが強すぎてもいい結果には繋がりません。

この先輩は「てい鍼」と「鍼灸古典」のこだわりをこじらせて消息不明になりました…^^;
(てい鍼と古典が悪いとは一言も言っていませんし、むしろ私も大好物です)

鍼灸師の資格を取得したにも関わらず、一般の人がイメージする施術方法ではないため就職先が見つからず。

ならば独立…と考えたものの経営の勉強を全くしなかった=てい鍼と古典の素晴らしさを伝える方法を知らなかったため、お客さんは友人知人の一部のみ。

それでも「わかる人にはわかってもらえる」とでも思っていたのか、頑なに施術スタイルを変えることも、それを伝える努力もズレており、軌道修正もできなかったため数ヶ月で廃業。

 

この先輩の例は極端ですが、身近でも「◯◯式こそ最高の施術方法!」と信じて疑わず(というかお客様を見ず)突っ走りすぎて挫折している人なんて掃いて捨てるほどいます。

個人事業の施術稼業なんですからこだわりはあって当然!(むしろ無いなら開業する意味は無いです)

ただ、それをお客様に伝える努力をするか、お客様の要望に自分の施術を合わせていく事も大事です。
(客の言うことを鵜呑みにして言われたことだけやれ!って意味ではありませんので、念のため)

 

設備投資しすぎてローン返済が間に合わない

自分の店を持つ…というのは非常に嬉しいもので、開業前にカタログを見ているだけで時間を忘れてしまいます。

やはり、長く使うものだからちょっとでも良いものを…。

他の店舗と差別化を図るためにワンランク上の設備や消耗品を…。

はい、気持ちはわかりますがアウトです!
(自分も同じようなことやらかしました^^;)

 

現金払いで購入しているものならともかく、エステサロンで使うような機器をローンやリースで導入している場合は要注意。

家賃や生活費、税金等々の支払いもちゃんと計算に入れておかないと、一発で資金がショートする恐れがあります。

特に立地で勝負!と思い、高額な家賃を出して路面店を持っている場合などは税理士などのアドバイザーをつけておくことを強くお勧めします。

 

また、従業員を増やして事業拡大をしたは良いものの、従業員の管理が行き届かないため離職者が減らず。

事業拡大時の投資や求人広告費がまるまる赤字になり回収ができずに倒産…という事例もあります。

これは経営者が労務関係の知識がなかったことや、一人親方で勘違いしてしまった時に多い話。

身に覚えのある事例では、経営悪化による売上減分を補うための物販導入。

従業員に営業ノルマを課し、営業未達成者は給与天引き。

結果、従業員もお客さんも嫌気がさして誰もいなくなる…ってサロンが実在しました。
(結局、整骨院グループの傘下に入って雇われに戻ったみたいだけどね^^;)

 

個人的な意見

こう言う話をすると「主義主張を捨てろって事?」とか「バイトに行くなってことですか?」と食いつかれることがありますが、そういう話ではありません。

何事も「バランスに気をつけましょう」って事でご理解を頂きたく。

自分も施術にはメッチャこだわっているし、開業当時はバイトも行っていました。

それでも「営業時間とバイトは被せない」ために、営業時間前の早朝に仕分けのバイトをしたり(施術業とは無関係) 鍼灸の施術理論をリラクゼーションにアレンジした施術をやっていたりしました。
(おかげで、ホテルのルームサービスのマッサージなのにやたら身体が軽なった!と評判になったりw →そこから本業の鍼灸に誘導したり)

理由無い割引は絶対にしない…ってのもやってました。

↑これ、結構多いんですよね。”自称”友達が「友達割引でやってよ〜」と言って半額も払わない…とか、「練習モニターならいつでもやるよ、宣伝しておいてあげるから♪」と言って紹介実績が1人もいない…とか(半分悪口w)

 

経営的な話をする上で、個人でも会社でも超えちゃいけない一線は「キャッシュアウト」です。

その線さえ超えなければ=生き残れば僕らの勝ちなので、先人の屍を参考にしながら(←言い方失礼)同じ轍は踏まないように気を付けましょう。

 

なお、「技術的に下手」「施術者として礼節が出来ていない」「施術稼業に飽きた」は割愛させていただきます。

…飽きちゃう人=モチベーションを保てない人も意外と多いんですよね。一人でやっていると何が正解かわからなくなる時があるので…と自戒も込めて。

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